秋の収穫シーズンが終わり、米どころ新潟県のおコメの品質が判明した。JAなどによると、2012年の新潟県産うるち米の1等米比率は、64.4%だったことがわかった。主な原因は、コシヒカリなどの高温障害(夏の猛暑)による品質低下。
これは、2011年度産の79.0%に比較して、大きく落ち込む結果となった。2012年度の全国平均の1等米の割合79.1%を大きく下回った。
新潟県が、全国平均を下回るのは、3年連続のことだ。
新潟県の10月末時点の、うるち米の検査数量は、38万4500トンで、昨年の約9割。
ちなみに2等米の比率は、32.8%、3等米は2.2%、規格外は0.6%だった。品質が低下した理由の最多の内容は、米粒が白くにごる、いわゆる白濁米が、37.4%。
銘柄別では、コシヒカリの1等が59%。こしいぶきが81.6%。ゆきんこ舞が85.6%であり、コシヒカリの品質低下が、足を引っ張った形だ。
新潟県以外の他県の状況は、コシヒカリに関しては、1等米比率が87%、茨城県89.7%、富山県70.1%となり、北陸地方の品質低下傾向が目立つ。
新潟県のブランド米である、魚沼産のコシヒカリの品質低下が著しく、これは夏場の極端な少雨により、水田に水が不足したのが原因だ。
日中の猛暑により、水田に貯めた水の水温が上がりぬるま湯状態になる。これが、水が少ない為に、夜に放流できない。従って、夜になっても、暖かい状態のままで、翌日を迎えると言う悪循環に陥ったためだ。
ここは、今年の少雨のような状態ではなんともしがたいところであろう。
このようなことが続くと、新潟県の農家も、別のところに
引越しを考えたくもなると言うところだが、土地は持っていけないために、我慢するしかない状況である。
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